言葉の魔法使い

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「何の役にも立っていない気がする」

しんがきです。

 

「何の役にも立っていない気がする」

 

相談とも、嘆きともつかないような、ある人の話を聞いていました。

 

その人が言いました。

 

「自分の仕事は、最近よく言われる
エッセンシャルワーカーみたいな
人の役に立つ仕事ではない。

 

命を守ったり、生活に不可欠なインフラでもない。

 

天災とか、今回のような有事のとき
無力だな、と感じて凹みます。

 

何の役にも立ってないな、と」

 

 

医療、消防、食料品店、宅配など
生活に欠かせない仕事に従事する人を
「エッセンシャルワーカー」と
呼ぶそうです。

 

ニュースに取り上げられるのは
だいたいが痛ましい内容で、
平和な時間は、まず
ニュースとして取りあげられません。

 

大変な状況や悲惨な映像に
気持ちがふさぐばかりで
なにもできない自分がふがいない。

 

 

でも、それは本当でしょうか。

 

 

感染症や天災など
人の手に負えない出来事の大きさに
非力さを感じても、できることはある。

 

 

自分の持ち場を守ること、

関わりある人へ優しくすること、

気を配り、心を配ること。

 

 

「なにもしていない」一日は、もしかすると
「なにも起こらないようにした」
一日かもしれない。

 

何事もない平和な時間を
つくったのかもしれない。

 

誰かの役に立っていると
わかりやすく実感できなくても

 

あなたが今日いちにち
普通に仕事したことが
誰かの何かを、守ったかもしれない。

 

あなたが
エッセンシャルワーカーかどうかは関係ない。
その分け方じたい、あまり意味がない。

 

もし、あなたが自分自身を
役に立たないと感じているとしたら

 

何か起きてもおかしくない世の中で
貴重な「何でもない一日」を
つくりあげたのだ。

 

そう想像してみる。

 

ニュースにならなかったのは
あなたのおかげかもしれない。

 

 

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一年前に書いた文章

『ヒーローのみなさんへ』 

https://kotoba-magician.jp/%e3%83%92%e3%83%bc%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%81%ae%e3%81%bf%e3%81%aa%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8/

 

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